マグネチックスターラーの基礎知識6

撹拌液の粘度(粘度の高い液体の撹拌)

一般的には化学実験、細胞培養実験など実験室規模で使われる撹拌の対象は粘性のほとんどない水状の液体です。
ただし、撹拌の対象の粘度が高い研究や開発対象も多くあり、この場合、対応可能な上位機種のスタイラーが必要となります。

ここではマグネチックスタイラーで、そのような粘度の高い液体を撹拌する様子を見てみましょう。

マグネチックスターラーによる撹拌の様子

2色の水飴が撹拌され、混じり合っていくのがわかると思います。
このように粘度の高いスラリー液のような原料は、回転子が撹拌速度に到達してから徐々に投入することでスムーズに撹拌されます。

このマグネチックスタイラーは、最適なトルクを発生させる減速機を備えたモーター、強力に回転子に磁力を伝える磁石、伝えられた回転で効果的に撹拌できる回転子、により撹拌が可能になります。

また、原料の比較や温度などの環境の変化をデータの収集するような場合、さらに粘度の高くなるケースもあると思います。

このような場合には、モーターにフィードバック制御を組み込んだ、粘度変化等を検知し自動で回転を補正できる機種もあります。

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