マグネチックスターラーの基礎知識4

使用できる容器

マグネチックスターラーの回転子は磁石により動作するため、容器には磁性体(強磁性体)でない材質の物のみ使用できます。
強磁性体である鉄やニッケルなど、磁石にくっついてしまう素材を多く含む容器は、回転子はスタイラーの磁石にではなく、容器にくっついてしまうからです。

まず一般的な容器としては、ガラスの容器があげられます。
撹拌などの反応を確認できるガラス製のビーカーは、理系の研究室や化学関係の開発では多く利用される容器のひとつでしょう。

つぎに多い容器は、ステンレス容器があげられます。
丈夫で扱いやすいく、金属製ではもっとも普及している容器でしょう。

材質以外にも容器選びにおいて注意することがあります。
それは、容器の形状です。

回転子を安定して回すには、容器底の形状がフラット(たいら)である必要があります。
底の中央部が盛り上がっていたり、逆に半球状にひっこんでいたりした場合、回転子が中央部で安定して回れなくなり、最終的にあっちこっちへ引き寄せられて踊ってしまいます。
この状態を脱調(ダッチョウ)といいます。

以上の点に気をつければ、特に容器は選びません。

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